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1000万円代で買えるOCMの家

「みんなの小さな家。」プロジェクトにおいて「土間のある家」を提案しています。



土間・縁側・畳・障子--日本家屋の要素をとりこんだモダンデザインの家

従来「素材、ディテールへのこだわり、家具建具のオーダーメイド」といったものが、建築家住宅の特徴の一つでした。またその特徴が建築家住宅を高価なものにしていました。この家はその3つの特徴をはぎとり、既製品や標準品を多用することにより、プランニングと空間構成という建築家の持つ根源的なチカラのみによって設計され、できるだけ安価に、そして数多く建築家住宅が供給されることを可能にしています。


日本家屋の特徴である、縁側・畳・障子といった要素をとりこみ、それをモダンなデザインで構成しています。平屋であることは、地面との生活を大切に考えたからです。それは、自家菜園とともに生活したり、街行く人々とのコミュニケーションをやわらかくすることであったり、また高齢者の住まいとしての利便性をも包括しています。一般的な4人家族には不向きなプランではありますが、母屋の離れとして若夫婦や高齢者に、またはゲストハウスやアトリエ、お店としてなど様々な可能性を秘めています。


「玄関・リビング・ダイニング」といった従来の室名にとらわれることなく「土間・畳の間・板の間」といった3つの床によって間取りを構成しています。土間は昔の農家の、あの多目的な土間にインスパイアされています。犬や猫の飼える広い玄関と考えることもできますが、自宅兼アトリエの作業場として、または小さなカフェや店舗としても利用できます。畳の間は、戦後の公営住宅において進められてきた寝食分離をもう一度見直すことによって、夜は寝室、布団を畳んで昼間は客間や茶の間として一日中無駄なく使うことができます。ロフトの板の間は、平屋でありながら家全体に垂直方向の空間の広がりを持たせ、また1階のシンプルな生活でおさまりきらないモノを納めたり、気分転換の場所として使うこともできます。またロフトに連続するスリット状の窓は、日本家屋で暗くなりがちな天井面への採光と、家全体の通風を可能にしています。
by ocm2000 | 2012-10-29 16:07 | □新K2日記
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