コア東京2014.10月号 浅草橋の舟宿

東京都建築士事務所協会の機関誌「コア東京」の裏表紙、「思い出のスケッチ」というコーナーがあり
イラストと文章を寄せています。

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3回の連載ですので、あと2回、お楽しみに

「浅草橋の舟宿」
40才を過ぎた頃から、長年事務所を構えた恵比寿を離れてどこか違う場所に移りたいと思いはじめ、東の方、つまり旧深川區、本所區、下谷區、浅草區あたりの下町・路地裏をずいぶんと歩き倒し、物件を探した。そして4年前、偶然浅草橋に香ばしい物件(戦前の店舗付き長屋)をみつけてさっそく申し込み、付近の探検をはじめた。隅田川のそばで暮らすことができるだけでも十分な趣が感じられると思っていたのに、さらに神田川が合流する場所の光景にも息をのんだ。川沿いに立ち並ぶビルとは対照的な小さな舟宿群と華やかな屋形船、そして神田川再下流の橋「柳橋」。恵比寿や代官山では感じることのできなかった水の都の名残りである。さらに調べれば……「かつてここに浅草見附があり、明暦の大火の時に囚人の逃亡を防ぐため門が閉じられ、多くの死者をだしたこと。その後両国橋がかけられ江戸最大の盛り場とまで呼ばれ、吉原への舟が出て、幕府の米蔵があり、柳橋は花街としてにぎわった。」などなど……、濃密な歴史を懐に忍ばせてそぞろ歩くと、また違った趣を感じることができる。
 対岸から風に乗って聞こえてくる両国国技館の相撲太鼓の音に耳をすませながら、下町・路地裏散歩はまだまだつづく……。


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OCM一級建築士事務所 台東区浅草橋5−19−7 大島健二
by ocm2000 | 2014-10-22 09:34 | □新K2日記 | Trackback | Comments(0)
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