12畳の畳の間、襖で仕切れば6畳の個室になります。天井と壁の見切り材を無くしたり、方形縁無し畳を市松に敷いたりすることによって、少しモダンに仕上げています。
押入れも引き違いの襖戸ではなく、両開き扉にすることによって、構成要素を減らしていますが、下に空間をつくり、杉のすのこで底板をつくることによって、湿気のこもらない健全な環境の押入れにしています。
奥の6畳は仏間として位置づけており、法事などに利用します。
お仏壇のスペースの横に「落とし掛け・床框」を省略し、床柱だけで構成したシンプルでモダンな床の間を設けています。背面に地窓を設けることによって西日を利用した“逆光の美学”を生み出すことができます。