一般的には道路側(北側)に建物を寄せて建て、南側に庭を設けますが、この住宅は「中庭をつくり住空間は中庭に対して開く、建物を南側に寄せて、北側に対しては閉じた表情を持たせ、大きな駐車スペースを設ける」という選択をしています。
・駅まで徒歩25分、車は家族一人一台の環境、車の出し入れのしやすさが重要。 ・敷地奥は南側と呼んでるが、少し西側に方位が振れているので、夏の午後など厳しい西日に晒される。 ・住宅街は、一歩出ると田園地帯が広がり、自然環境には恵まれている。あえて手入れの大変な庭を自宅に設ける必要はないのではないか。 ・生活の容態・プライバシーを道路側に見せる必要はないのではないか。 などなど 外壁と同系色の玄関扉。 非象徴的な扱い、機能のみに徹しています。 「表札も住居表示も必要ない、ポストもわかりにくくて良い、居留守は当たり前」というのが昨今の流れです。 日常生活に直射日光はあまり必要ありません。 一日中、中庭の柔らかい光を感じ、カーテンもブラインドも必要のない暮らし。現在建て主家族に要介護の方はいらっしゃいませんが、将来介護ができるような造作や広さを確保しています。いかにも「介護用にリフォームしました」ではなく、はじめから「広くて快適でかっこいい」としておくべきですね。 このオブジェのような幾何学的形態は「生活」というとても具体的な主題を内包しています。 【概 要】 竣 工:令和2(2020)年2月 所 在:兵庫県加古川市 地 域:第二種低層住居専用 敷地面積:230.54m²(69.73坪) 延床面積:133.39m²(40.35坪) 建蔽率 :43.55% <60% 容積率 :57.85% <150% 構 造:木造在来工法 施 工:船橋建設/担当:高谷氏 設計時の家族構成:50代夫婦+子供1人 「下町の名建築さんぽ」「家づくり解剖図鑑」発売中! OCM一級建築士事務所 台東区浅草橋5-19-7 大島健二
by ocm2000
| 2020-02-18 11:18
| 「加古川山手の家」
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